岩手から自然のことばを発信します。

エッセイスト・絵本作家、澤口たまみは、宮澤賢治の後輩として、その作品を親しみやすく紹介すること、身近な自然や小さないのちをテーマにして、絵本を作ることをライフワークとしています。

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◆エッセイの仕事

エッセイ作品は、主に宮澤賢治の作品を読み解いたものです。

●『自然をこんなふうに見てごらん 宮澤賢治のことば』

(山と渓谷社/2023年)

宮澤賢治は、自然を見つめ、そこから得られた知見や思考を、独自の表現で言語化しました。さまざまに語られる賢治ですが、まだ人間の言葉になっていない「おはなし」を自然界から拾ってきて、ひとの言葉で書き記すことについて、紛れもない天才でした。この本では、自然にまつわる宮澤賢治の57の言葉をピックアップし、易しいエッセイを添えています。

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2090円(税込み)

●『宮澤賢治 百年の謎解き』

(T&K Quarrto BOOK/2022年)

宮澤賢治は1922年に相思相愛の恋をしており、恋人の名前を、いまで言うラップのように母音で韻を踏んだ言葉に隠しました。賢治の自然の言葉を読み解いてきた澤口ですが、その言葉を正確に読みとるため、恋にまつわる読み解きにもとり組みました。長いあいだ謎だった「クラムボン」とは「韻を踏む言葉を探す者」という意味の造語で、「恋する賢治自身」と読み解いています。

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2420円(税込み)

BASEストアからはサイン本を承ります。

●『宮澤賢治おはなし30選クラムボンはかぷかぷわらったよ』

(岩手日報社/2021年)

宮澤賢治のおはなしから30編を選んで、読みやすくダイジェストしたあらすじに、易しい解説を添えています。賢治をこれから読む方はもちろん、読み直したい方にもおすすめします。

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1320円(税込み)

「週刊朝日」2022年9月16号「2022年秋 本の甲子園」に紹介記事を掲載していただきました。

◆かがく絵本の仕事

●『どんぐりころころむし』

(たしろちさとさん・絵/福音館書店/2022年)

絵本の仕事は30冊あまりになりますが、その最新刊はこちらです。拾ってきたドングリの実から出てくる、あの虫たちを紹介しています。月刊「ちいさなかがくのとも」より、いちどペーパーバッグで出版されましたが、おかげさまでご好評をいただき、ハードカバーになりました。発売して2週間で重版がかかるという嬉しい1冊となりました。

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990円(税込み)

●『はるのにわで』

(米林宏昌さん・絵/福音館書店/2022年)

こちらは、絵をアニメーション監督で「借りぐらしのアリエッティ」などで知られた米林宏昌さんが描いてくださいました。目を凝らせば足もとにいる小さないのちの、大きな輝きに出会ってほしいという願いをこめています。

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1760円(税込み)

◆賢治作品を音楽と朗読する試み

宮澤賢治は、自らの文学に「音楽」が必要だと考えていました。オルガンやチェロを学んでいたのは、自作の朗読に即興で伴奏を添えるためで、賢治はそれを「朗誦伴奏」と呼びました。澤口は演奏家の協力を得て朗誦伴奏を試み、「Tama&KumaQuattroM」のレーベルでオリジナルCDを制作しています。ていねいな作品解釈で、賢治の思いをいまに伝えたいと考えています。

●最新CD&ただいま制作中「グスコーブドリの伝記」①②

「グスコーブドリの伝記」は宮澤賢治が亡くなる前年に『児童文学』誌に発表した作品で、死期を悟った賢治の切なる願いが込められた作品です。わたくしどもは、賢治にとってたいせつなこの物語を音楽CDとして制作できないかと、制作を続けております。よろしければご予約くださり、活動をご支援ください。

「グスコーブドリの伝記」① 2023年1月発売 ドラムに武田チャッピー治さん、ピアノに佐々木浩平さんをお迎えして、上質な音楽CDに仕上がっております。

「グスコーブドリの伝記」② 2023年8月ごろ発売予定

CDは一般発売はしておらず、わたしどもからの手売りのみとなっております。

ご購入・ご予約はBASEストアが便利です。

●心象スケッチ「小岩井農場」CD

宮澤賢治の恋の読み解きを続けるなかで、賢治が母音で韻を踏む言葉を重視していたことが判明してきました。韻を踏む言葉を音楽にのせるとなれば、現在のラップに非常に近い発想だったと思われます。そこで2022年に制作するCDでは、ビートに言葉をのせるラップの方法を一部とり入れて、エレキベースのビートを先に作曲したのちに、それに合わせて朗読をしています。

ドラムに武田チャッピー治さん、ピアノに佐々木浩平さんをお迎えして、音楽CDとして楽しめる仕上がりになっております。

CDは一般発売はしておらず、わたしどもからの手売りのみとなっております。

お求めはBASEストアが便利です。

●朗誦伴奏CDシリーズ

「朗誦伴奏」とは、朗読に即興で伴奏を添えていく表現方法で、宮澤賢治がチェロを学ぼうとしたのは、そのためだったと伝えられています。長いおはなしに即興で伴奏を添えるのは容易なことではありませんが、スタジオミュージシャンとして活躍していたベーシスト石澤由松の協力を得て、実演が可能となりました。コロナパンデミックを機に制作したCDは10枚が完成しております。

2020年制作

「やまなし」「畑のへり」「鹿踊りのはじまり」「なめとこ山の熊」「水仙月の四日」

税込み2,750円

2021年制作

「虔十公園林」「土神ときつね」「よだかの星」「オツベルと象」「セロ弾きのゴーシュ」

税込み3,080円

CDは一般発売はしておらず、わたしどもからの手売りのみとなっております。

お求めはBASEストアが便利です。

T&K Quattro MUSIC 石澤由松(いしざわ・よしまつ)プロフィール

ベーシスト。昭和24年、岩手県北上市生まれ。スタジオミュージシャンとして国内外で活動、童謡から演歌、クラシック、ジャズ、ロックまで、ジャンルを問わず演奏する。テレビでは、ドリフターズの「8時だよ! 全員集合」でヒゲダンスを演奏していたほか、モーニングショーから深夜番組、「徹子の部屋」から「紅白歌合戦」まで、あらゆる番組に出演する。2018年より、宮澤賢治作品の朗読に音楽を添える活動を始め、T&K Quattro MUSICのレーベルでCDを自主制作する。岩手県盛岡市在住。

※2022年2月、石澤由男より由松と演奏者名を改めております。

©Tamami Sawaguchi 無断転載を禁じます。