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2023年2月刊『自然をこんなふうに見てごらん 宮澤賢治のことば』のご案内

 来たる2月9日ごろ、新刊『自然をこんなふうに見てごらん 宮澤賢治のことば』が山と渓谷社より発売になります。

 わたしたちの身のまわりには、たとえささやかでも緑があり、そこには小さないのちが息づいています。

 空を見上げれば、雲は日々、めまぐるしくその姿を変え、月は優しく微笑むように、夕空に浮かびます。

 それらは、見る者のこころに安らぎや喜びをもたらしますが、見ようとしなければ、まったく見えてこないことも、また事実です。

 日々の暮らしのなかで、ふと立ち止まって足もとの緑に目を向けたり、空を見上げて風に吹かれたりする時間をとり入れてみませんか。

 この本は、わたしたちをとり巻く身近な自然について、宮澤賢治のナビゲーションで視線を向けてみようとするものです。

 花巻農学校の教え子さんにインタビューしたとき、多くの方が、

「宮澤先生はいつも自然、自然と言っていた」

 と語っていました。

 宮澤賢治が教え子さんに伝えようとしていたのは、アメリカの生物学者レイチェル・カーソンが語る「センス オブ ワンダー」に匹敵するものだったのではないかと、わたしには思われてなりません。

 そしてそのエッセンスは、彼の作品のなかに確かに散りばめられています。

 自然の美しさや不思議に目をみはる体験を、宮澤賢治のことばとともに……!

 皆さまも、どうぞごいっしょくださいませ。

 ◆

 なお、こちらの本文はカラーページになっており、全テーマに写真が掲載されております。

 主に、わたくしの撮影した岩手の写真を使いましたが、どうしても撮れなかったテーマについて、プロの写真家さん・野生動物研究家さんに貴重な作品をご提供いただいております。

 以下にご紹介させていただきます(あいうえお順)。

 新井文彦さま 各パート扉

 小西貴士さま 表紙ほか

 佐藤嘉宏さま 野生動物

 平野隆久さま 希少な植物

 たいへんお世話になりました。こころから御礼申し上げます。

 皆さまには、すばらしいプロの写真もお楽しみにお待ちくださいますよう、よろしくお願いいたします。

 また、わたくしの拙いカメラワークをサポートくださった盛岡市のカメラのキクヤさん、写真をご教授くださった故・松本源蔵さんに、深く感謝いたします。

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